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先日、製造業のお客様へ訪問させて頂いた際に「新卒採用は中小企業には難しいと思って、前は諦めてたんだよね。本当は(笑)。周りの同業の社長さんたちは、人が来ない来ないと言われてる方が多いけれど、多分何をしたらいいかよく分からないんだと思う。実際は動けば動くだけのことはあるよね。」
そんな話をとある製造業の社長様より先週お聞きしました。
諦めていたのは約3年程前のことです。それが今年(2020年度)は新卒者3名を迎えられています。一体この間、何を重点的に取り組まれたのでしょうか?
当時のお客様の状況ですが、一般的なホームページはお持ちでした。
採用ページには募集要項のみ掲載。
普通に考えると「採用ページを充実させよう!」となりがちですが、その社長様は、採用活動にはどんな取り組みが必要か?ということを考えることに最初は注力されました。
採用活動タスクの整理です。
【高校生採用のケース】
大学生や中途採用では直接求職者へアプローチができますが、高校採用は学校を通してという流れになります。この場合、進路指導の先生方へ自社をアピール・認知していただくなどの活動が必要になります。
とは言え、高校の先生方からすると、これまで自身の高等学校からの採用実績のある企業や、大企業への就職の方が少し安心という心理が働くこともあるでしょう。
もちろん、学生本人が興味のある企業を探し、選び、先生に伝えるという流れが本流だと思います。
しかし、もし先生がご存知の企業とそうでない企業が並んだ場合、先生はどちらを薦めるの?どちらが有利になりえるか?と考えるとどうでしょう。
また、自社が採用したい時にだけ学校に訪問するということではなく、高校2年生のインターンにも積極的に協力されていました。高等学校や学生から見て、企業で学ぶことが出来るというのはとても貴重な経験になります。
企業からすると、採用への直接的な要因とならないインターンの受け入れは負担と考えてしまいがちです。
しかし、逆の立場になって考えると、インターンで学生に門戸を開いてくれている企業には好印象を持っていただけるはずです。
インターンの受け入れをを続けているとだんだん勝手が分かり、充実したプログラムが組めるようになります。そのプログラムを組む際に若手社員の皆さんを巻き込むことで一体感が生まれるそうです。
さらには、もともと学生に「教える」的発想がすべてだった当初から、学生の皆さんに「教えられる」という意識が生まれてきます。つまり、若手社員の皆さんが学生と対話する中で、社員の皆さんに「気づき」が生まれたり、学生に質問されたことに対して答える中で「自己肯定感」が高まったりと、いいことがあるようです。
会社側の負担はありますが、それ以上に得られることも多いとおっしゃっていました。なんと、自社製品のミニチュアモデル(素材は実物と同じ)も作られ「学生の皆さんが少しでも理解を深めてくれたら!」と言われるほど。
小学生から大学生まで体験できるミニチュアで、とても興味深いツールでした!
もちろん並行して職場の雰囲気などを伝える採用ツールも作成されています。
そしてこのインターン受け入れの経験が、3年生を対象とする、最も重要な面接の応募前職場見学にも活きてきます。
若者(学生)が時々出入りすることで、整理整頓も適度に行われ、どんどん職場環境が明るくなり好循環が生まれています。
一方で、学校訪問も精力的に動かれており、「確かに採用ツールは大切。一方で自ら学校へ出向き、動くことが大切ですね。」と、社長様はおっしゃっていました。また、「中小企業だから、毎年採用出来るかどうか分からない。そのあたりが今後の課題ですね。」と言われるほどの変わりようでした。
「採用予定が無くても、インターンの受け入れだけは続けていきましょう」とお話しをさせて頂きました。高校との関係性を大切にしていくためです。少し前まで、新卒採用を諦めておられた社長が、今となってはそれは昔の話。そんな雰囲気でした!
姫路採用.Laboは採用ツール作成をご支援していますが、それはあくまでも手段にすぎません。
それ以上に、“地道な関係性構築=訪問活動や学生視点のインターンへの取り組み”が大切ということですね。
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