採用コラム column

2021.02.02
採用テックって知っていますか?(最新の採用ツールで出来ること)

採用テックって何?

目次
1.HRテックとは何?
2.HRテックが採用にもたらす効果
3.HRテックを採用に活用した事例

 


 

1.HR(ヒューマンリソース)テックとは?

HRテックとはテクノロジーの活用によって、人材育成や採用活動、人事評価などの人事領域の業務の改善を行うソリューション群を指す言葉で、最先端のIT技術とHR分野が融合して生まれた、新しい人事・組織マネジメントサービスのことです。

このHRテックの導入により、採用や配置、人材育成などのさまざまな人事業務が効率良く行えると注目されています。
HRテックはビッグデータやAI、クラウドといった最先端技術を活用している点が特徴で、少し前の人事システムと比べ、初期コストを抑えられるのも大きな利点と言われています。

 

2.HRテックが採用にもたらす効果
人事業務の中でもHRテック導入による効果を最も享受しやすい分野が、採用活動と言われています。
人手不足の中、従来の採用活動に多くの企業が限界を感じていますが、特に大企業では、応募者から送られてくるエントリーシートが膨大な数になるため、それら全てに目を通して選別するのに多大な労力が必要となります。

そのため、応募者との交流や説明会、面談といったその他の採用業務に十分な労力を割けず、なかなか優秀な人材を確保できないという悪循環が起こりがちです。
また、書類選考の次のステップである面接選考では、多数の応募者とのスケジュールの調整作業に手間がかかる上に、他社とのバッティングや、遠方に住んでいるといった事情で面接を受けられない応募者を取り逃がしてしまう、という課題が発生しています。そこで近年、テクノロジーを活用して採用を効率化する取り組みが広まっているようです。

いやいや、大企業は応募が多いけど、中小企業には必要ないよ・・・。
たしかに今はそうかもしれません。一方で、「求職者を集める」ことと「求職者への対応精度を上げる」=「集客」「対応」という部分を分けて考えると、私たち中小企業にも必要になってくる考え方かもしれませんね。

 

3.HRテックを採用に活用した事例
少子高齢化による人手不足が進み、企業間での優秀な人材の確保や既存社員の定着は、私たち中小企業にとっても重要な経営課題となっています。また近年、人材活用や人材開発、従業員エンゲージメント向上のためのコミュニケーション強化など、人事部門の業務領域が広がり業務量も増えています。常に忙しい状態が続いているのではないでしょうか。

そこでAIやビッグデータ、クラウドを活用することで業務の効率化・自動化を図ることを目指し、HRテックの導入が各社で進められているのです。採用活動においても、新卒・既卒を問わず、時間や手間がかかる業務であることから、HRテックを活用する企業が増えてきております。
ここでは、HRテックを採用活動に活用した事例をご紹介いたします。

【事例1】
ある会社では、AI採用を活用し、エントリーシート選考にかかる業務の大幅な効率化に成功しました。
新卒採用選考において、AIシステムを導入し、動画面接の評価を自動で算出させ、その後、合格基準に達した動画については、次の選考を行い、不合格判定の動画については人事担当者が動画を確認して、改めて最終判断をするという正確性を担保しながら、選考業務の効率化を図っています。

その結果、応募者と接する時間が増え、攻めの採用活動を行うことが可能となり、AIによる評価システムを導入することで、人が判断した場合に生じる評価基準のばらつきを防げるようにもなりました。
また、忙しい総務部や人事部の皆さんの、採用活動における業務効率も大幅にUPしているようです。

 

【事例2】
別の会社では、独自の人材育成方程式をベースに相性の定量化に取り組んでいます。
この人材育成方程式とは、個々人が生まれ持った個性と、その人を取り巻く環境が相互作用することで、成長に影響を及ぼすという考え方です。

職場環境をチームと仕事で定義して、環境と個性との相性が高いほど大きく成長する可能性があると言われています。
この会社では、人材育成方程式の理論を採用活動にも展開しており、2009年から蓄積している約6,000名のデータを用いて、活動予測モデルを設計しています。
採用活動では、性格診断テストやエントリー時のアンケート、経歴、選考プロセスでの評価など、応募者の「個性」「取り巻く環境」「行動」を中心とした情報を取得し、過去のデータをもとに構築した活躍予測モデルによって、入社後の活躍度を予測しています。

また、この会社の採用選考では、独自の基準に基づいて採用が行われるため、一般的な採用で必要とされている志望動機や自己PRの準備、就活対策などは必要無いようです。

 


採用活動の事例ではありませんが、定住や移住を推進している地方の自治体ではAIの積極活用が進んでいるようです。
定住・移住を考えている方々の質問が色々と自治体に入りますが、簡単な質問やよくある質問、基本的な決まり事などはAIが返答してくれることで、担当者の方々はより複雑な質問や、話が進んでいる方々の対応に時間がさけるようになっているようです。
まだまだ判例をインプットしていく必要がある段階で、いわゆるAI(人工知能)とまでは言えないのかもしれませんが、忙しい担当者のみなさんにとっては、とてもありがたいようです。

ご紹介したように、HRテックの活用によって、採用における人材分析入社後の活躍度を予測できる時代に入ったようです。
AIなどのテクノロジーを使うことで、採用担当者は応募者と面談する時間など、人間にしかできないことに集中する時間を増やすことができるようになると言われています。

HRテックの導入で人事担当者の業務効率が大幅に改善することが期待されているため、今後もHRテックの利活用がさらに進められ、企業を取り巻く採用業務は一層変革が進んでいくと言われています。中小企業にもAIやチャットボットなど、徐々に採用活動に取り入れられる時代がもうそこまで来ているのですね。

 


 

今回はHRテックについてご紹介しました。
御社の採用活動の参考になれば幸いです。

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